【キャリアデザイン①】自分がずっと情熱を持ちつづけられるコトを見つけよう

キャリアデザイン

社会人としてのキャリアを築くにあたって、最も大切なことは何でしょうか。

私は「本当にやりたいこと」を見つけることだと考えています。

たとえば、

• 建築の図面を描くのが好きだ

• 建築の現場で実際に建物をつくりたい

• ソフトウェアエンジニアになってシステム開発に関わりたい

• 経理業務において、数字の美しさに魅力を感じる

• サーバー運用に興味がある

• スポーツの世界で活躍したい

――こうした「心から惹かれる分野」が、キャリアデザインの出発点になります。

もちろん、最初に選んだ道を一生続けなければならないわけではありません。

途中で職種や業界を変えることも、決して悪いことではないでしょう。

ただ、人間が長い時間をかけてキャリアを築いていくうえで、少なからず興味を持ち続けられる分野を選ぶことが、非常に大切だと私は思うのです。

興味がないことに対して人は集中力を発揮できません。

これは、たとえ元々の能力が高かったとしても、苦しい環境では力を十分に発揮できないことを意味します。

一方で、もともとの基礎能力が多少低かったとしても、興味がある分野であれば驚くほど成長できる。

よく「好きこそ物の上手なれ」と言われるように、好きなことに取り組む時、人は自然と努力を積み重ねることができるのです。

実際に社会に出てからも、集中力を欠き、キャリアの方向性に迷い、時間を浪費してしまっている人を見かけることがあります。

その多くは、「本当にやりたいこと」「心から興味があること」を見つけきれていないケースです。

逆に言えば、自分が夢中になれる分野を見つけ、そこにハマることができれば、たとえ人並み程度の能力であっても、ぐんぐん成長していくものです。

それほどまでに、最初の「分野選び」はシンプルかつ重要なテーマなのだと感じています。

もしこの選択を間違えると、日々の仕事が苦痛になり、「なぜ自分は周りに劣っているのだろう」「なぜうまくいかないのだろう」と悩み続けることになってしまうかもしれません。

だからこそ、キャリアの出発点で「何を選ぶか」を、真剣に考えるべきだと思うのです。

「ハマれるものを見つける」のも一つの才能

本当にやりたいことを見つけること――これは、ある種の才能とも言えるかもしれません。

たとえば、子供の頃から何かに夢中になった経験がある人。

それがスポーツであれ、音楽であれ、コレクションであれ、またはオンラインゲームであれ。

「誰に何を言われてもやり続けた」という経験を持つ人は、自然と自分の興味の方向性をつかむ感覚が磨かれています。

実際、私自身も子供の頃は虫取りやサッカーに夢中になり、高校・大学時代にはバンド活動にのめり込みました。

最初は「モテたい」という軽い気持ちで始めたバンド活動でしたが、続けるうちに単なる動機を超えて、音楽に本気で向き合うようになっていきました。

こうした経験を通じて思うのは、理由は何であれ、「熱中できる経験」がとても大事だということです。

興味を持ち、何かにのめり込んだ経験は、後の人生で大きな財産になります。

自分の「ハマりやすいもの」「のめり込める方向性」を自然と見極める力につながるからです。

2000年代初頭、IT業界の時代が来ると感じた

私がキャリアを考え始めた2000年前後、日本社会ではIT革命が本格的に始まろうとしていました。

1995年にWindows 95が登場し、パソコンやインターネットが一気に普及し始め、世の中が大きく変わろうとしていた時期です。

就職活動を始めるにあたって、私は次のような考えを持っていました。

1. これからはITの時代が来る

2. 技術力を持てば、手に職をつけることができる

3. ITスキルがあれば、将来もっと良い会社に転職したり、良いプロジェクトに関われる

4. 技術は常に進化しており、変化が激しいので飽きることがない

こうした背景から、「これはもうソフトウェアエンジニア一択だ」と、直感的に思ったのです。

正直、自分の判断が絶対に正しいかどうかは分かりませんでした。

しかし、それまでにいろいろなことに熱中してきた経験のおかげで、「自分がハマりそうなもの」を選び取る感覚(いわば”選球眼”)が養われていたのだと、今では思っています。

最後に

キャリアを考えるうえで、難しく考えすぎる必要はないと思います。

大切なのは、自分が本当に興味を持てるものを探し出し、それに少しでもいいから触れ続けてみること。

そして、仮に道を間違えたと感じたとしても、柔軟に方向転換する勇気を持つこと。

この2つさえ意識できれば、きっと自分らしいキャリアを築いていけるはずです。

未来を切り拓くために、まずは「本当にやりたいこと」を見つけることから、はじめてみませんか?

【補足:参考になる社会背景】

• 1995年:Windows 95発売、インターネット普及のきっかけに

• 2000年前後:日本でも携帯電話・インターネット利用が急速に拡大

• 2001年:ITバブル崩壊(ただしIT産業はその後も成長)

• キャリアデザインという言葉が注目され始めたのもこの頃

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