こんにちは。
今回は、筆者がキャリアデザインをしていく中で、最も大切だと考えていることについてお話ししたいと思います。
仕事を選び、キャリアを積み上げていく上で、知っておくべき大きな考え方に「レッドオーシャン」と「ブルーオーシャン」という概念があります。
この2つの違いを意識することが、長いサラリーマン生活をより豊かに、充実させるために非常に重要です。
この記事では、具体例を交えながら、私自身が実践してきた方法についてもご紹介します。
特別な才能がない普通のサラリーマンでも、地道にキャリアを積み上げていける道を、一緒に考えていきましょう。
レッドオーシャンとは何か?
まず、「レッドオーシャン」という言葉について簡単に説明します。
この言葉は、2005年に出版された『ブルーオーシャン戦略(W・チャン・キム、レネ・モボルニュ著)』というビジネス書から広まったものです。
レッドオーシャンとは、すでに市場が成熟し、競争が激しく、差別化が難しい領域を指します。
名前の通り、激しい競争で血が流れ、市場が真っ赤に染まっている様子を表現しています。
たとえば、コピー機の営業職を例に考えてみましょう。
仮に、
• 商品自体はどの会社も似たり寄ったりで差別化が難しい
• 価格を下げないと売れない
• 特別なスキルがなくてもできる
という状況だとします。
こういった仕事は、比較的難易度が低いため、アサインされる確率は高くなります。
しかし一方で、「誰でもできる」からこそ競争が激しく、顧客への過度なサービスや価格競争に巻き込まれ、スキルアップの機会も少ないまま、時間と労力を切り売りする働き方に陥りがちです。
これはまさに、ノルマンディー上陸作戦のような、血で血を洗うレッドオーシャンの戦いそのものです。
誰でもできる仕事には、必然的に競争相手が多くなり、疲弊してしまうリスクが高まります。
ブルーオーシャン戦略とは?
これに対して、「ブルーオーシャン戦略」という考え方があります。
ブルーオーシャンとは、まだ競争が激しくない未開拓の市場や、自分自身がオンリーワンになれる領域を指します。
競争を避け、独自の価値を生み出すことで、穏やかな青い海を泳ぐようにキャリアを進めていくのがブルーオーシャン戦略です。
では、どうすればブルーオーシャンを見つけられるのでしょうか?
ポイントは、「自分だけの強みを複数持つ」ことです。
単に営業ができるだけでは、まだライバルはたくさんいます。
しかし、営業力に加えてマーケティングスキルを持っていれば、その時点で候補者は半分に減ります。
さらに、部下のマネジメントができるとなると、該当する人材はさらに25%に絞られます。
結果として、希少価値の高い人材になり、アサインされる確率も、報酬も、自然と上がっていくのです。
筆者自身のキャリア戦略
ここで、私自身の例をご紹介します。
私は、
• デジタル技術
• R&D(研究開発)、製造、サプライチェーンといったビジネス領域
• 英語力
という3つの軸でハードスキルを固めました。
さらに、プロジェクトマネジメントや組織マネジメントといったソフトスキルも磨き、自分自身をブランディングしてきました。
このように複数のスキルセットを掛け合わせることで、
• 社内の異動
• 外部企業への転職
いずれの場合でも、十分に戦える自信を持つことができています。
また、実際に求人票を見ても、私のようなスキルセットを持っている応募者はかなり限られており、競争相手が少ない分、待遇面も良い条件で交渉できることが多いのです。
誰でもできるブルーオーシャン戦略
「とはいえ、私は特別な才能がないから…」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、安心してください。
私自身、記憶力がずば抜けているわけでも、人当たりが特別良いわけでも、生まれつきリーダーシップがあったわけでもありません。
いわゆる、3流大学を出た、どこにでもいる普通のサラリーマンです。
そんな私でも、コツコツと学び、スキルを積み重ねていくことで、ブルーオーシャンに近づくことができました。
大切なのは、「時間をかけて、複数の強みを掛け合わせていくこと」です。
一気に何かを成し遂げようとしなくても大丈夫です。
数年単位でじっくり取り組んでいけば、必ず変化は現れます。
まとめ:レッドオーシャンを避け、自分だけの海を目指そう
キャリアを築く上で重要なのは、「できるだけ競争が激しい場所を避け、自分だけのポジションを築くこと」です。
レッドオーシャンに飛び込んでしまうと、いくら努力しても消耗してしまいがちです。
だからこそ、
• 複数の強みを持ち
• それを掛け合わせ
• 希少性を高める
ことが、これからの時代を生き抜くうえでとても有効な戦略となります。
誰でも最初はゼロからのスタートです。
特別な人だけができる方法ではありません。
今日から少しずつ、
「自分には何ができるだろう」
「どんなスキルを組み合わせられるだろう」
と考えながら、歩みを進めていきましょう。
きっと数年後には、あなただけの青く穏やかなブルーオーシャンが広がっているはずです。
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